彼女のクックドゥと行動経済学
ちょっと前に見た、彼女の手抜き料理を愚痴る彼氏を説教したってツィート。
これを読んだあとで、録画してた白熱教室の行動経済学版を見ててなるほどーと思ったメモ。
◼︎そもそもクックドゥって手抜きなの?
私は1人暮らし10年目で、それなりに料理するけど、思い出すと慣れてない頃ほど手の抜き加減が分からなくてやたら時間をかけていたように思う。
ちなみに母と妹は料理がすごくうまくて、中華もいちから作れる人たち。そういう人ほど上手に調理食材を使ってるなと思う。(そして出来上がりも美味しい)
クックドゥっていっても、お惣菜じゃないし、野菜の切り方とか火加減で仕上がりって全然変わるわけで、いちから作らない=手抜きってのは彼氏はきっと料理しないんだろうなー。
◼︎どこに価値を感じるか
作業が分かってる相手ならjQuery活用できることの価値も分かるけど、よく知らない相手だとさっさと終わらせる=大した作業じゃない、って思われることが多い。
手早く仕上げるのって、スキルや経験あってのことのはずが、むしろ時間をかけて作業してみせたほうが、一生懸命やってるように見える、みたいな。
行動経済学でも似たようなエピソードが紹介されていて、つまり人は相手が努力している(ように見える)姿により気持ち良く金を払うってことらしい。
そう考えると、自分では料理しない人ほど、相手が自分のために一生懸命ご飯を作ってる姿に料理以上の価値を感じるのかも。
◼︎自分の作品と隣の紙くず
自分でも料理するかどうか問題でもう1つ、番組で紹介していたエピソード。
被験者に折り鶴を折ってもらいそれを自分ならいくらで買うか、の調査も面白かった。
結果は、自分が作った作品の評価はかなり高く、他人の作品はタダでも欲しくないと答えた人が大半。
同じことをしていても、自分のやったことは偉大に見えやすいし、他人の作業は過小評価するものらしい。
◼︎比較の対象をつくる
自分が関わった物を高く評価する一方、人は物の価値を常に何かと比較しているってのも興味深かった。
例えば新製品のお菓子が発売されたとして、普段おやつで買ってるお菓子と比較して、高いまたは安いと判断する。
なにを比較対象にするかは人それぞれだけど、初めての彼女の手料理だったら比較対象は親(か自炊)だろうし、元恋人とか友達の料理と比べる場合もあると思う。
だったらここは、過去の自分が比較対象になるようにしむけたらどうだろう。
たとえば初回〜数回はあえていちから作って作業時間を実感させ、そのあとにクックドゥを使えば、作業効率と味も比較できて納得しやすくならないかな。
普段は(過去の自分と比較して)効率を優先、価値の高い一生懸命に見える姿はスペシャルにとっておく、なら愚痴言われたりしない??
つらつらと考えてはみたけど、ちょっとは自炊できる恋人のほうがいいな!
料理してもらって愚痴るとか、親くらいしか許してくんないよ!